建築家

 建築家と言えば、「清家 清」なんです。なぜかな?イメージです。でも、経験豊かな年配で、、東大とかハーバードを出ていなければなれないものだと思ってました。今では、裾野が広がったと言うのか、わが夫の事も「建築家」「先生」と呼んでもらえるのです。なんだか、恐縮してしまいます。確か最近では、大御所先生達は、「ハイパー建築家」と呼ばれていたな〜。やっぱりどこかにボーダーラインがあるんだな。建築家の定義ってなんでしょうね。

 

設計料

 「設計料はいくらぐらい?」と誰しも気になるところでしょう。普通工事費の10〜15%といわれます。友人に「もうかっていいね!」って良く言われます。設計申請料に数十万、現場管理に週に何度か赴いたり、設計変更などがあると、再度申請しなければならないし、次の仕事の保障もないし。結構きついのよ。工務店さんは、設計料、管理料、申請料すべて施工費に込みますので、建築家ほどではないけれど、設計料等とっておられるのですよ。建築家に頼むと、別料金みたいに思われるのですね。建築家は、デザインも、いろんなアイデアも設計料に含まれています。どちらがお徳?それは、依頼される方のこだわりによりますけど・・・。(デザイン料ほしい・・。) 

 

建築と風水

 本屋さんに行くと、ついつい気になって「占い」とか「風水」のコーナーに行ってしまいす。「風水で、金運がアップするなら・・・。」って。 家を建てる時に、家相を気にする方は結構いらっしゃるとおもいます。敷地も広く、ゆったり立てられる場合なら、理想的な家相の家ができるでしょう。しかし、日本の住宅事情では無理だと思います。我が家も鬼門にトイレがあります。基本的に、水周りはどこにあっても良くないそうです。ですから、いつも綺麗にしとかなければいけない所なのす。逆に、いつも綺麗にしておけば、厄を洗い流してくれる所だそうです。家相にこだわりすぎて住みにくい家も良くあります。家は生きていす、大切に手入れをして、家族と共に育てていけば、「家内安全。商売繁盛。」だと思ってます。 

 

木造&コンクリートどちらが強い?

 木造とコンクリート、どちらが強いと思いますか?基準法的には、同じなんだそうです。木造は、シロアリや、腐敗したりしやすいので、私は、コンクリートの方が強いのかなと思ってました。日本のように地震が多いと、コンクリートにヒビが入り、そこから雨水が浸透し、鉄筋や鉄骨が、錆びコンクリートがはがれてしまったり、もろくなったりするそうです。・・・国宝の木造の建物は、なぜ1000年守っているのか・・・?木造は、傷んだところを修理・修復できるからだそうです。じゃ、木造の方が強いのかな・・・・?修理・修復に耐えうる、上質な木材でないとだめだと思いますが。  (2003/7/28)

 

リフォーム・改築の前に

最近、リフォーム・改築などのテレビ番組多くなってきましたね。確かに、おもしろい!前と後での差は歴然!ドラマティクに演出されてるし。「我が家もしてみたい。」と思っている人も多いと思います。家が手狭になってきたと言う方は、ちょっと待った!「必要な物を最小限にしぼって、物を増やさない習慣を身に付けて下さい。」と言われたら出来ますか?それが出来なければ、リフォーム・改築しても、又もとのもくあみになってしまいます。面積が増えるわけではありません。無駄なものを省いて、合理的にする事が、リフォーム・改築なのです。その為に、壁・たれ壁を取り除きます。これは逆に、物の置き場所がなくなると言う事なのです。(壁がない所に箪笥は置けませんよね。)今度番組の"ビフォー&アフター”をよく見てください、かなりの物が処分されているはずです。一度家の中を最小限にしてみたら、多額のお金をかけなくても模様替えだけですっきりすると思いますよ。(でも、お金をかけてリフォーム・改築するから、思い切って整理できるのかもしれませんね。)
 今、夫からチェックが入りました。「こんな事書くと、我々の仕事が減ると言う事だぞ。」と・・・。でも、私は主婦の立場でもありますから・・・。
(2003/8/2)

 

家の選び方

 たとえば服を買う時、どういう選び方をしますか?素材は?、縫製は?、どこで作られているか?、それに見合った価格かどうか?よく吟味して買いますよね,高ければ高いほど・・。そのための知識は持っています。家も同じだと思います。しかも、一生に一度の買い物をするのですから、服を買うよりもちゃんとした知識を持たなければいけないと思います。建売・売建・中古物件を買うときは特に気をつけなければなりません。業者は、「この人は何も知らないな。」と感じれば、どんどん付け込んでくる可能性があります。そして知識だけではなく、ご近所の方からの情報、晴れの日、雨の日、朝、晩によっても家を取り巻く環境は変わる事もあります。じっくり選びましょう。新築を建てるときは、建築家に依頼しましょう!(宣伝)。建築家を選ぶのは大変な事だと思います。インターネットでも建築家のHPが沢山あって選ぶのに迷ってしまうでしょう。だからハウスメーカーになってしまう場合もあると思います。ハウスメーカーの多額の宣伝広告費・営業経費は、施主が買う家に上乗せされているのです。建てるのも下請けの工務店が建てているのでハウスメーカーが直接建てているわけではないのです。別にハウスメーカーが良くない訳ではなく、建築家に依頼すれば、上乗せされた分で良い材料を使ったり、インテリアや家具に使ったり、オリジナリティーある家が出来ると思うからです。
 服にたとえると、建売は既製服。売建てはイジーオーダーかな。中古は古着。ハウスメーカーの家はプレタポルテ。建築家による家はオートクチュール。のような感じだと思います。服のオートクチュールは、「どこに着て行くのよ!」と言う感じですが、家は違います。毎日過ごす大切な空間です。建築家と共に、間取り、材料、工法、施工会社・・・。じっくり選んで、家作りを楽しみましょう!! (2003/8/6)

 

私の入りたい仏壇とお墓

 今年は、とても夏とは思えない涼しい夏休みでした。(これから暑くなったりして。)お盆休みは、夫の実家に行っただけで終わってしまいました。お仏壇の周りは、にぎやかしくお供えが並べられ、親戚が集まり、とてもいいものだなと思います。
 夫は6人兄弟の4男で、当然お仏壇もお墓もこれから買わないといけないのですが、お仏壇の置き所に悩みます。一般的には、東向きか南向きに、「鬼門の位置に置くと良い」とも聞いた事があります。それと、だいたい和室に置いているお家がほとんどですね。我が家には、置くのにふさわしい和室がありません。私は、いつも家族が集う場所に置いてほしいと思っています。最近ではリビングに馴染むようにと、いろいろと考えられていますが、どちらかと言えば、目立たないように作られていて、なんだか小さい洋服ダンスが変な所にあるように見えてしょうがないのです。「私がイメージするのと違うんだな・・・・。」
 私は高校・短大と仏教系の学校でした。講堂にはパイプオルガン・聖歌隊。礼拝の時はパイプオルガンに合わせて「南〜無〜阿〜弥〜陀〜仏〜〜」と。献灯・献花。お焼香はしませんし、仏像なんてありませんでした。宗派にもよるのだと思いますが、あまりかたちにこだわらなくても良いのではないでしょうか。
 お仏壇をもっと象徴的にしたいのです。リビングの吹き抜けに、真っ赤な漆の太い柱のような・・・・。そんなお仏壇に入りたい・・・。(息子に頼んでおかなくちゃ!)
 夫の母が88歳で亡くなった時も法事の時も、母の姉妹は皆お座布団に座れなくて、後ろの方の丸椅子に座っていました。お焼香するのにも、後ろの方からふらふらと杖を突きながら歩いてきて、又戻る、と言うシーンを見ました。和室より、リビングにお仏壇があって、椅子に座れる方がお年寄りにとってもいいのではないかと思いました。
 私があの世に行く頃は、お墓を建てられる土地はあるのでしょうか。だからと言って、太陽の当たらないロッカーのようなお墓は寂しすぎる。私なら、大阪万博公園の太陽の塔のようなモニュメントの地下の大きな散骨場に骨をまいてもらって皆でわいわいしてる方がいいな。身近な所にあっていつでもお参りが出来ればもっといいと思います。
 住宅事情も変わってきています、ライフスタイルも昔とは違いますが、ご先祖さんを慈しむ心は変わってはいけませんね。(2003/8/22)

 

建築家の選び方・つきあい方

これから建築家と家を建てようと思っていらっしゃる方必読!!建築家を選ぶ方法をお教えいたします。先ずは、自分の好みのデザインや、構造様式、考え方などが合いそうな建築家をピックアップする。その時建築家の顔写真などを見る事も重要です。合わないと分からない事ですが、この人なら「気が合いそう!」とか「ん・・・。ちょっと。」など合う前の心構えってありますよね!?それから電話かメールでアポイントメントをとって事務所に合いに行くこと。事務所の様子を見るのも、建築家の性格が分かると思います。いくつか事務所を回る場合正直にその事を言ってみましょいう。もし、いい加減な態度になったり、いやな顔をするような事務所はやめましょう。自信がないか、お高く留まっていて、いずれ「設計してやってるのに。」という態度が出てきます。事務所に行く時は、具体的であればそれに越した事はないのですが、土地からの相談でもいいです。ただ、家族が新しい家でどう暮したいのか、イメージしていた方が良いと思います。さあ!決まりましたか?決まったら、ここからは建築家を信じ、仲良くなる事です。なんでも相談してください。世間話をたくさんして下さい。家族の事、趣味の事、仕事の事、いっぱいして下さい。ちょっとした言葉、会話がヒントになります。「この家族の団欒はこんな空間が似合うな・・。」とか、「こんな部屋を作ったら喜ぶだろうな。」とか。とにかくコミュニケーションをしっかりとって下さい。これはあまり言ってはいけないのかもしれませんが、夫は「先生の設計に感銘を受けました。」とか「デザインに惚れました。是非是非お願いします。」等の言葉に弱いんです。惚れられると張り切っちゃうんです。何かを作る人間は皆そうかもしれませんね。このセリフをうまく使って、建築家をくすぐってみてはどうでしょうか。
(2003/12/27)